選手の顔にスパイクが入り、突然のもみ合いも発生

　日本代表も参加しているサッカーのアジアカップは17日、グループリーグ第2節を行い、世界ランキング79位の中国が同107位のレバノンと0-0で引き分けた。前半12分に、レバノンの選手が振り上げた足が中国の選手の顔面に入るアクシデントが発生するなど荒れ気味の展開。韓国メディアはこの試合を「カンフーサッカーからの乱闘劇」と評している。

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　韓国紙「スポーツ朝鮮」が「カンフーキックからの乱闘劇、混乱の中国は16強入り不透明」という記事で伝えている。このドローで中国は「崖っぷちに立たされた」と指摘。さらに13日の初戦でも世界ランキング106位のタジキスタン相手にスコアレスドローだったことに触れ「試合前『加油（中国語で頑張れ）』で一杯だったスタジアムがヤジに変わった」と振り返っている。

　この日の試合でも、中国はレバノンから得点を奪えなかった。その上「突然、グラウンド上の乱闘劇が行われた」のだという。後半26分、レバノンのGKモスタファ・マタルがゴール前に倒れ込む間に、遠く離れたペナルティエリア外で両チームの選手がもみ合いに。お互いに相手を煽り合う騒ぎとなった。「コ・ヒョンジン主審が選手を引き離さねばならないほどだった」という。

　また、中国が被害を受けた前半12分のプレーも「乱雑な状況があった」と注目されている。中国が中盤から前線に大きくボールを蹴り出し、レバノンのハリル・カミスが左脚を振り上げてクリアした際に、そのスパイクの裏が中国のダイ・ウェイジュンの顔面に入った。顔面を押さえ、その場に崩れ落ちると会場は一時騒然。VARによる判定も入ったものの、カードが出されることなく試合は再開された。

　今大会は4カ国ずつに分かれて6つのグループリーグを戦い、各グループの上位2チームが16強粋となる。更に3位チームのうち成績のいい4チームも16強に進出する。「現状であれば、中国はグループリーグの通過も簡単ではない状況だ」としている。