中国記者ポツリ「我々はベトナムに学ぶべきではないか」 日本に敗戦も得た名誉と敬意の瞬間
サッカー・アジアカップ(杯)のグループステージが14日、カタールのアルトゥマーマで行われ、世界ランク17位でD組の日本は同94位ベトナムに4-2で白星発進した。試合直後に見られた森保一監督と、ベトナムの指揮を執ったフィリップ・トルシエ監督のスポーツマンシップには中国メディアも注目。「森保監督が日本の元監督に深い敬意を持っていることが窺える場面だった」と伝えている。
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サッカー・アジアカップ(杯)のグループステージが14日、カタールのアルトゥマーマで行われ、世界ランク17位でD組の日本は同94位ベトナムに4-2で白星発進した。試合直後に見られた森保一監督と、ベトナムの指揮を執ったフィリップ・トルシエ監督のスポーツマンシップには中国メディアも注目。「森保監督が日本の元監督に深い敬意を持っていることが窺える場面だった」と伝えている。
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試合終了のホイッスルが鳴り、ベンチ前で歩み寄った両監督。かつて日本を率いてアジア杯のタイトルも手にしたトルシエ監督は、森保監督の肩を抱き寄せる。がっちりと握手を交わしながら顔を指さし、言葉をかけた。森保監督も返し、ともに力強く手を握りながら離れた。
スポーツマンシップを感じさせるシーンは反響を呼んだが、中国メディア「北京青年報体育」もこのシーンに注目。「試合が終わると、森保一は自らトルシエに歩みより、2人は両手を堅く握り合った。森保監督が日本の元監督に深い敬意を持っていることが窺える場面だった」と伝えた。
試合についても日本の苦戦の様子を紹介。「足元でのボールコントロールを得意とする日本代表は、同様に技術の流れを重視するベトナムの力強い挑戦を受け、全力を出すことを迫られた」としたうえで「面白いことに、ベトナムチームを率いて番狂わせを起こすのではないかと思わせたトルシエ監督は、2002年に日本代表を率いて日本を(W杯)16強まで進出させたフランス国籍の監督だった」とトルシエ監督との因縁も持ち出した。
「技術、もしくはボールコントロールを追求する2つのチームが観衆に、見ごたえのあるシュート合戦を見せてくれた、と言うべきだろう」と総評した一戦。日本の苦戦よりもベトナムの善戦を称えるムードで「ベトナム代表はまだアジアサッカー界の王者を打ち負かすほどの絶対的実力を備えるには至っていないが、強敵に対して今日のような形で挑戦したことで、彼らは負けはしたが名誉を手にした」とも記している。
記事の最後は「『我々は素直な気持ちでベトナムサッカーにも学ぶべきなのではないか』。現場で観戦していた中国メディアの記者の中から思わずそんな声があがった」と自国とベトナムサッカーを比較した記者のつぶやきで締められていた。
(THE ANSWER編集部)