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部活の「腹筋トレ」に一石? “あの練習法”は10回でも効果を得られる

シットアップだけ何百回も繰り返しても効果的な補強運動にはならない

 青山学院大学の陸上部(長距離ブロック)でトレーニングを担当するようになったとき、最初に「腹に力を入れろ、と言うことをやめてください」と監督やコーチにお願いしました。「腹に力を入れろ」というと大抵の選手が、腹直筋にグッと力を入れてしまい、腰が落ちるからです。特に、腹直筋を鍛えている選手は力を入れることが得意なので、骨盤の後傾が強くなります。

 腹部は腹直筋だけではなく、たくさんの筋肉で支えられています。つまり腹直筋以外も鍛える必要があり、トレーナーが考えると何百のメニューを組めるほどさまざまな方法があります。

 シットアップだけ何百も繰り返しても効果的な腹部の補強運動にはなりません。また、腹部に限らず、一部の筋肉だけを過剰に発達させると、パフォーマンスの低下やケガにつながるリスクが高まります。自分で考えた同じ種目だけを100回、1000回繰り返す鍛え方は、これを機会に是非、見直しましょう。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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