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運動は「将来の健康への先行投資」 糖尿病対策に「ウォーキング」が向くワケ

日々の生活に「食後に動く」行動を組み込むとよし

 さらに階段や坂道を使えば、平地を歩く時以上にエネルギー消費量がアップします。どうすれば下半身をダイナミックに使えるかを考えながら、ウォーキングコースに歩道橋や坂道を組み込むといいでしょう。

 ウォーキングは時間にすると1回、30分~1時間程度、続けて歩くと効果的。血糖値は食事のたびに上がるので、食後30~60分ぐらいを目安にスタートするとなおよし、です。例えば朝食後も駅まで歩いて出勤するなど、日々の生活に「食後に動く」という行動を組み込んでしまいましょう。もちろん、忙しい方はタイミングにはあまりこだわらず、歩ける時は積極的に歩く生活を心掛けてください。

 また、食事のたびにウォーキングに出かけるのは難しいので、その場で出来る下半身の筋トレも加えるとよい。回数はスクワット、フロントランジ、ヒップリフトを20回×2~3セット。スクワットやフロントランジなど、立ったままできるものであれば、会社でもできます。ウォーキング前のウォーミングアップとして、組み込んでしまうのも手です。

「運動は面倒だなぁ」と思う方が非常に多いのですが、習慣にすると食事だけで血糖値のコントロールをするよりも、ずっと楽です。糖尿病や糖尿病予備軍の人に限らず、現在健康体の人たちも、運動は将来の健康への先行投資と考え、血管に良い生活を心掛けましょう。

 ※紹介している運動は糖尿病予備群または、運動の許可を得ている合併症のない2型糖尿病の方向きです。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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