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働く男の大敵、内臓脂肪は案外燃える 「もう年だから…」と諦める前にすべきこと

おすすめは「下半身の筋トレ→有酸素運動」のプラン

 さて、内臓脂肪を落とす場合、有酸素運動よりも筋力トレーニングだけの方が効率が良いという話もありますが、厳密に言うとちょっと違います。

 筋トレを優先的に行ってほしいのは、低筋力の人です。例えば、「若い頃よりも脚が細くなってきた」というのは、筋力低下のサイン。下半身を鍛えずに、いきなり長時間の有酸素運動を行うと、ひざや股関節を傷めてしまい、違和感や痛みが出てきます。まずはスクワットなど下半身を鍛えるトレーニングを行い、長時間歩ける、あるいはジョギングできる体を作りましょう。

 お腹がぽっこり出ていても、下半身の筋肉量が十分あり、基礎代謝量が高い人は、有酸素運動が有効です。筋トレは運動そのものがハードなので、長時間、継続して行うのは難しい。負荷が少ない分、長時間、運動を持続できる有酸素運動の方が、消費カロリーを稼げるため、内臓脂肪の燃焼にも効果があります。

 おすすめは、10~15分、下半身の筋トレを行った後に、1~2時間の有酸素運動をするプラン。大筋群の筋トレを行うと成長ホルモンの分泌が促されるので、その後の有酸素運動での脂肪燃焼量もアップします。

 最後に、いくら運動をしても、食べたい物を好きなだけ食べていては、残念ながら内臓脂肪もなかなか減りません。運動で消費カロリーを上げると同時に摂取カロリーのコントロールも必須。最初は口さみしい瞬間もあるかもしれませんが、かなりお腹が出てしまった人でも、案外すぐにスッキリしてきます。諦めず、早めに脂肪燃焼計画を実行に移しましょう。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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