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トップ選手になるなら「柔軟性」を磨け その有り無しが“伸び悩み”につながる

ストレッチは「硬いところだけ」でOK…入念に行う習慣をつけるべし

 筋肉は「伸び縮み」することで力を発揮します。「力を抜いて(伸び)、入れる(縮む)」という筋活動の組み合わせによってバネの力を生まれ大きな力が出せるのです。

 しかし、筋肉の柔軟性が極端に欠けるため、バネを生かせず、伸び悩む選手も残念ながらいます。さらに、柔軟性がないだけなのに、「パワーがない=筋力が足りない」と考える選手も多い。柔軟性がないまま、だんだんハードな筋トレを続けていった結果、筋量は増えているのにパワーが出ない、動作が上手くできないと悩んでしまう。フォームを変えても柔軟性が足りないままでは体の一部に負担がのしかかり、不調に陥ったり故障が続いたりするのです。

 また、本当にフォームの修正が必要になった時も、適度な柔軟性があるほうが早く対応できます。ジュニア時代と青年期以降では、同じ競技の中でもできる動作が変わります。柔軟性の低下により動きの成長も叶わなかったことで、「大人になったら急に勝てなくなった」となるケースもあるのです。

 柔軟性を軽視し、ケアの手を抜いてしまうと、筋肉は硬くなる一方です。毎日、全身くまなくストレッチをしようとするとかなりの時間を要しますが、ストレッチは「硬いところだけ」行えばいい。大事なのは今、自分は体のどこが硬いのか、柔らかいのかをまず知ること。そして柔軟性が過剰に足りない部分だけ、入念にストレッチをする習慣をつけましょう。

 ただし、競技に不必要なほどの過度の柔軟性は、動作の安定やパワーの向上においてマイナスになります。どうも、スポーツの愛好家や一般の方の間では「柔軟性は高いほどいい」と考える風潮もありますが、特定の競技者以外は例えば180度開脚できる柔軟性などな必要なく、かえって怪我につながったり、力が入りづらくなることを覚えておいてください。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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中野ジェームズ修一

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球の福原愛選手やバドミントンの藤井瑞希選手など、多くのアスリートから絶大な支持を得る。クルム伊達公子選手の現役復帰にも貢献した。2014年からは、青山学院大学駅伝チームのフィジカル強化指導も担当。主な著書に『下半身に筋肉をつけると「太らない」「疲れない」』(大和書房)、『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビューや健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌などで編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(共に中野ジェームズ修一著、サンマーク出版)、『つけたいところに最速で筋肉をつける技術』(岡田隆著、サンマーク出版)、『カチコチ体が10秒でみるみるやわらかくなるストレッチ』(永井峻著、高橋書店)など。

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