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オスグッド病のなぜ― スポーツ少年のお悩み、なぜ起きる?どうすれば防げる?

【今日から始めよう! オスグット病を予防する大腿直筋のストレッチ】

【1】

 正座から両脚を左側に崩し、右手を体の横で床につける。左股関節を開いて左手で左足を掴み、かかとをお尻に近づけながら膝を後ろに引き太ももの前面を伸ばす。20~30秒キープ。逆も同様に行う。

 すでに症状が出ている人、骨の出っ張りや痛みを感じる人もストレッチでのケアが有効。無理のない範囲で太もものストレッチを行いましょう。

 このストレッチは、ももの前の筋肉(大腿直筋)が通常の柔軟性がある人は伸びている感覚はありません。しかし、オスグッド病を起こしてしまっている人、起こしやすい人は柔軟性が低いので、この程度のストレッチでも“伸び感”が得られると思います。オスグッド病の部位に負担をかけずにストレッチすることができます。


【2】

1. 膝立ちから右脚は立てて膝を直角に曲げ、左脚は後ろに伸ばし、足の甲の下にクッションを置いて高さを出す。右手は壁につく。

2. 左手をお尻に添えて、腰を前に押し出し左脚のももの付け根とももの前を伸ばす。20~30秒キープ。逆脚も同様に行う。


【このストレッチはNG!】

 あお向けになり、膝を深く曲げて太ももを伸ばすストレッチ。大腿直筋にかかる負荷が強すぎるため、オスグット病の予防や発症時のケアには適しません。かえって症状を悪化させる恐れがありますので、注意しましょう。

【了】

長島恭子●文 text by Kyoko Nagashima

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中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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