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ただ波に乗るだけじゃない サーフィン東京五輪候補、大原洋人が教える観戦術

サーフィンでは、波に乗る前から巧妙な駆け引きが行われている【写真:荒川祐史】
サーフィンでは、波に乗る前から巧妙な駆け引きが行われている【写真:荒川祐史】

波に乗るまでの心理戦もポイント「自分をどれだけ優位な状況に置けるか」

 試合では、この心理戦が「7割くらいを占めているんじゃないかと思います」と大原は話す。

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「沖で波を待っている時間の方が長いんですけど、全員ただ漠然と待っているわけじゃない。自分のポジションや他のサーファーのポジションを見ながら、こうやって波が入ってきたら自分はこう動こうって考えているんです。大事なのは、いかに他のサーファーにプレッシャーを与えるか。プレッシャーが焦りにつながって、いい波に乗ってもコケちゃうこともある。あとは、波に乗る優先権を上手く使って、相手をわざと悪い波に乗せたり、逆にいい波に乗せないようにしたり。そうやって自分をどれだけ優位な状況に置けるか、試合でどれだけ自分が状況をコントロールできるかが大切になります。

 ただ海に入って、いい波に乗るだけじゃなくて、波を待っている間にどれだけ相手の気持ちを潰していけるか。他のサーファーと駆け引きをしつつ、自分が狙っている波に乗ってベストのサーフィンをする。だから、制限時間がスタートしてから終わるまで、ずっと頭の中でいろいろなシチュエーションを考えながらやっていますね」

 波に乗る前から巧妙な駆け引きが行われているとは、知らない人も多かったはず。波を待っている間の位置取り、他のサーファーとの距離感や動きなどに注目すると、また違った楽しみ方ができそうだ。

 そして、やはり目を惹かれるのは、波に乗り、サーフボードを操る姿だろう。波の反発力を利用して空中に飛び上がって一回転する「エアーリバース」、波を一気に駆け上がって空中に舞い上がり、見事着地を決める「エアリアル」など高度な技を、いかに大きな波でダイナミックに成功させるか。それぞれの技に対して点数は決められておらず、難易度の高い技をスムーズに連続して決めれば高得点が期待される。いかにダイナミックに創造的でスピード感溢れるライディングができるか。試合では、そんな点にも注目してみたい。

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