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【今、伝えたいこと】グランプリ通算7勝 稀代の勝負師、池添謙一40歳の誓い「夢で終わるわけにはいかない」

グランプリ通算7勝の池添、有馬記念初制覇は2009年のドリームジャーニー【写真:Getty Images】
グランプリ通算7勝の池添、有馬記念初制覇は2009年のドリームジャーニー【写真:Getty Images】

競馬が開催を続ける意義とは「一度中断すると大きな影響が」

 グランプリ本番を迎える前に、何より感慨深いのは無事にレースを迎えられることだろう。JRAは2月29日の開催以降、無観客開催を続けている。ほとんどのスポーツが中止を余儀なくされる中で、競馬はファンに楽しみを提供し続けている。

「競馬は生き物が相手のスポーツです。一度中断してしまうと想像できないくらい大きな影響が出る。他のスポーツが延期、中止になっている中で競馬だけはずっと続けることができている。本当にありがたいことです」。感謝を口にすると同時に、それを実現できた競馬サークル内の徹底した防疫体制にも言及した。

「競馬界としても騎手が絶対にコロナに感染しないように(競馬)サークル全体で徹底していた。ここまで1人も感染者が出ていないのは、みんなが頑張った部分もあったのかなと思います」

 普段、調教などを行うトレーニングセンターへの出入りを制限。“3密”を作らないことを徹底した。一部を除いて、土、日曜の競馬場間の騎手の移動を禁止。通常なら、公正確保のためレース前日から騎手は「調整ルーム」の中に入り、外界との接触を断たれるが、調整ルーム内での感染拡大を防止するために、自宅やホテルを「認定調整ルーム」に設定。そこからレース当日に競馬場入りすることも認められるようになった。

 絶対に競馬を中止にするわけにはいかない――。「そこは僕らの中でも意識としてすごくありました」。池添自身、細心の注意を払って日々を過ごしてきた自負がある。

 確かに景色はがらりと変わった。無観客競馬。静寂の中で馬を駆る経験はこれまでにはなかったものだ。

「レースが始まってしまえば、集中しているのでスタンドはあまり気になりません。ただパドックや、返し馬、レースが終わって引き揚げてくる時にお客さんがいないので、寂しさは感じます。ウイニングランをしても歓声がない。本来なら盛り上がるところなので、不思議な感覚。ただそれに慣れてきた部分もありますね」

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