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就任から618日でW杯優勝へ 南アフリカ、エラスムスHCに学ぶ人心掌握術とは

ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は2日、横浜国際総合競技場で決勝を行い、南アフリカがイングランドを32-12で下し、史上最多タイとなる3度目の優勝を飾った。チームを2007年以来12年ぶりの頂点に導いたラッシー・エラスムスヘッドコーチ(HC)が就任したのは、2018年3月のこと。わずか1年8か月ほどの期間で結果を出したエラスムスHCは、どうやって勝てるチームを作ったのか。HC自身、そして南アフリカ代表選手らの声に耳を傾けてみると、いくつかの“ポイント”が浮かび上がってきた。

エラスマスHC【写真:荒川祐史】
エラスマスHC【写真:荒川祐史】

2年足らずの短期間でチームをまとめ、目標達成に成功

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は2日、横浜国際総合競技場で決勝を行い、南アフリカがイングランドを32-12で下し、史上最多タイとなる3度目の優勝を飾った。チームを2007年以来12年ぶりの頂点に導いたラシー・エラスムスヘッドコーチ(HC)が就任したのは、2018年3月のこと。わずか1年8か月ほどの期間で結果を出したエラスムスHCは、どうやって勝てるチームを作ったのか。HC自身、そして南アフリカ代表選手らの声に耳を傾けてみると、いくつかの“ポイント”が浮かび上がってきた。


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 まず1つ目は「目標達成のプランを明確に打ち立てること」だ。エラスムスHCは「私がチームを引き受けた時、W杯まであと618日だった。そこでW杯に勝つためのプランを立てたんだ」と振り返る。勝つためには何をどうするべきなのか。目指すゴールと現在取り組むべきことの相関性がはっきりすればするほど、選手やスタッフは同じ方向に視線を合わせることができる。

 また、限られた時間を最大限に生かすため「小さな目標をたくさん立てた」(同HC)とも言う。W杯優勝という大きな目標に向かって進む中で、小さな目標をクリアしながら成功体験を積み重ねていく。主将のシヤ・コリシは「私たちは互いを信頼しなければならなかったし、HCのプランを信じるしかなかった」と話すが、信頼を深める意味でも小さな目標達成を繰り返すことは有効だ。

 エラスムスHCは選手・チームに対し「いかに優れているのか繰り返し言い聞かせてくれた」とコリシは続ける。長所を褒めて伸ばすことで、選手は自信を持ち、よりいいプレーができるようになるというわけだ。

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