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オールブラックスを感嘆させた伝説の“空飛ぶWTB” 76歳・坂田好弘がW杯後に描く夢

9月20日に開幕するワールドカップ日本大会まで37日。サンケイスポーツで20年以上にわたり楕円球を追い続けたラグビー・ライター吉田宏氏が、日本ラグビーを牽引し続けてきたレジェンドたちの、日本代表、ワールドカップ成功への熱い思い、提言を綴る毎週水曜日の連載「楕円の軌跡―レジェンド・トーク2019」。

関西ラグビー協会会長を務める坂田好弘氏【写真:吉田宏】
関西ラグビー協会会長を務める坂田好弘氏【写真:吉田宏】

ラグビーW杯開幕まで37日、連載「楕円の軌跡―レジェンド・トーク2019」第10回は世界を驚かせた“空飛ぶWTB”坂田好弘氏

 9月20日に開幕するワールドカップ日本大会まで37日。サンケイスポーツで20年以上にわたり楕円球を追い続けたラグビー・ライター吉田宏氏が、日本ラグビーを牽引し続けてきたレジェンドたちの、日本代表、ワールドカップ成功への熱い思い、提言を綴る毎週水曜日の連載「楕円の軌跡―レジェンド・トーク2019」。

 連載第10回は、ワールドカップ誕生前の1960~70年代に快足を武器に“空飛ぶWTB(ウイング)”として世界を驚かせた快足WTB坂田好弘氏が登場。日本人初のラグビー世界殿堂入りを果たした伝説の男が、ワールドカップ時代の日本代表、そして関西ラグビー協会会長として迎える日本大会への思いを語る。

 ◇ ◇ ◇

 生きる伝説は、真夏の日差しが降り注ぐ京都・下賀茂神社にいた。神社のひざ元に広がる糺の森(ただすのもり)に佇む「ラグビー第一蹴の地」の碑。自らも碑の整備や再評価に尽力した、旧制三高と慶大が初めて練習したと伝えられる関西ラグビー生誕の地で、坂田氏の口からは、とめどなく楕円球への思いがあふれ出した。

「いまの日本代表。いいですね。間違いなく強くなっています」

 自国開催のワールドカップを迎える後輩たちを語る時の目の輝きは、51年前のニュージーランド(NZ)での“あの日”も同じだったはずだ――。

 坂田氏ら桜の戦士たちが世界を震撼させたのは1968年6月のことだった。NZ遠征中の日本代表は、このラグビー王国の23歳以下選手で編成された若手代表チーム「オールブラックス・ジュニア」を相手に23-19と歴史的な勝利を飾った。

 当時の日本代表は、世界では全くの弱小国。正代表オールブラックスとの対戦は夢物語りだった。世界ランキングがなかった当時、世界のトップ10入りできる実力を誇った若手中心の“ジュニア”でもはるかに実力が上と、NZの誰もが信じていた。まさに2015年ワールドカップで日本代表が南アフリカ代表を倒したのと同等な衝撃を世界に発信した。

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吉田宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。ワールドカップは1999、2003、07、11、15年と5大会連続で取材。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーワールドカップでの南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かして、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。

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