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16年前の代表監督が残した“遺言”は活かされたのか 今、抱える日本ラグビーの問題点

向井氏はワールドカップでのキーポイントは、最後尾にあると言う【写真:吉田宏】
向井氏はワールドカップでのキーポイントは、最後尾にあると言う【写真:吉田宏】

最終ラインを固めることが勝つためのキーポイント

 厳しい意見を持ちながらも、この57歳の熱血漢の日本代表への思いが冷めることはない。

「2015年のときのジャパンはノーマークで戦うことができた。でも、今回はそうはいかないでしょう。どの相手も相当に準備をして挑んでくる。この4年間でもフランスと引き分けたり、イングランドとも前半にいい戦いができたりしていた。僕らの時代とは比べて、世界が(日本を)見る目が大きく変わったし、自国開催という大きなアドバンテージもある。

 そして、試合から試合まで、ほぼ1週間の間隔を置いて戦えることが、まさに今の日本代表に対する敬意だと思いますね。今まではありえなかったことです。準備ができて、体のコンディショニングもできて試合に臨めるのは、大きなチャンスだと思います」

 現役時代は最後尾のFBで第1回ワールドカップにも出場した。勝つためのキーポイントは、やはり最後尾にあるとみる。

「どんなメンバー編成、選手の使い方でいくかは重要です。勝つためには、おそらく後ろをしっかり固めることだと思います。FB、WTBを中心とした最終ラインです。とくに戦略的なキックを多用してくる欧州チームと戦う上で、ここがぶれて後方に下げられてしまうようなら、非常に厳しい戦いになる。この時期には、メンバーを固める必要があると思います。宮崎合宿では、非公開の練習も多いと聞いている。おそらく、そこでは、ある程度固めたメンバーでの練習が行われていると思いますね」

 向井ジャパンは、スコットランド、フランスに好ゲームを演じながらもプール戦全敗でワールドカップを終えた。だが、今のメンバーは十分に勝ち抜ける実力を持っている。相手のキックボールを、いかにカウンターアタックに転じることができるのか。「Brave Blossoms」を率いた指揮官は、日本伝統のスピード・アタックを武器に決勝トーナメントの舞台に立つ桜の戦士たちの姿を思い浮かべている。

向井 昭吾(むかい・しょうご)
1961年10月2日、愛媛県伊予市生まれ。新田高―東海大―東芝府中でプレー。ポジションはFB。日本代表キャップ13。87年の第1回ワールドカップに出場。現役引退後の94年から東芝府中(現東芝)監督に就任して、96年から日本選手権3連覇。2000年に日本代表監督に就任。日本協会と出向契約を結び、初の専従監督となる。監督として臨んだ03年ワールドカップは4戦全敗でプール戦敗退。大会後に代表監督を退任。2004年にコカ・コーラ・ウエストジャパン(現コカ・コーラ)監督に就任。06年にトップリーグ昇格を果たした。12年からGMとなり14年に退任。今季監督に就任。

(吉田宏 / Hiroshi Yoshida)

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吉田宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。ワールドカップは1999、2003、07、11、15年と5大会連続で取材。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーワールドカップでの南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かして、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。

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