カタールW杯

　サッカーのカタール・ワールドカップ（W杯）は2日（日本時間3日）、H組3位・韓国が同首位・ポルトガルに2-1で逆転勝利を収めた。決勝トーナメント（T）進出には勝利が絶対条件の韓国。同時刻別会場のウルグアイが2-0で勝利。勝ち点4、得失点差で韓国とウルグアイが並んだが、総得点の差で上回った韓国が3大会ぶりの決勝T進出を決めた。海外ファンは「アジアが熱い！」「史上最高のW杯だ」と衝撃を受けている。

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　3大会ぶりの決勝T進出を目指す韓国は、すでに進出を決めているポルトガルと対戦。前半5分に先制点を許した。しかし、同27分に左CKからのボールが相手DFに当たり、こぼれ球をキム・ヨングォンが押し込んだ。1-1のまま後半アディショナルタイムへ。直後、自陣CKからのカウンターでソン・フンミンがボールを運ぶと、エリア手前でラストパス。抜け出したファン・ヒチャンが流し込んだ。

　約7分のATを守り切り、選手たち、客席のサポーターはすでに号泣。同時刻別会場のウルグアイはガーナに2-0で試合終盤だった。このままいけば総得点で2点上回っていた韓国が勝ち上がる中、ウルグアイの結果待ち。試合終了から10分後、ウルグアイが2-0で勝利したが、韓国の突破が決定。奇跡的な展開にスタジアムは再び熱狂に包まれた。

　ドイツ、スペインを撃破した日本の快進撃に続くアジア勢の躍進。オーストラリアを含め、アジア勢3か国が決勝Tに進出するのは史上初となった。大会公式ツイッターは韓国の勝ち上がりを速報。海外ファンは「本当にショック！」「これは史上最高のW杯だ」「文字通り叫んで泣いた。韓国人じゃないのに」「日本と韓国、アジアのチームは素晴らしい」「アジアのチームが熱い！」「なんてどんでん返しだ」と衝撃を受けていた。

　試合前の時点でH組は、ポルトガルが勝ち点6で首位。ガーナが同3で2位、韓国が同1で3位、ウルグアイが同1で最下位だった。韓国は前回ガーナ戦の試合終了直後にパウロ・ベント監督が審判への抗議で退場。指揮官不在だった。