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悪夢の肘打ちに泣いたスペイン代表監督 涙と大流血で終わったエンリケの大舞台【W杯事件簿】

1930年の創設から今回のカタール大会で22回目の開催となるFIFAワールドカップ(W杯)。4年に一度、世界一の称号をかけて激突する大会ではこれまで数々の事件が起こってきた。1994年米国大会では1日(日本時間2日)に日本代表と戦うスペイン代表の監督を務めるルイス・エンリケが大流血とともに涙の敗戦。国際サッカー連盟(FIFA)の裁定方式の流れを変えた歴史的な出来事となった。

スペイン代表のルイス・エンリケ監督【写真:ロイター】
スペイン代表のルイス・エンリケ監督【写真:ロイター】

W杯で起こった事件を振り返る

 1930年の創設から今回のカタール大会で22回目の開催となるFIFAワールドカップ(W杯)。4年に一度、世界一の称号をかけて激突する大会ではこれまで数々の事件が起こってきた。1994年米国大会では1日(日本時間2日)に日本代表と戦うスペイン代表の監督を務めるルイス・エンリケが大流血とともに涙の敗戦。国際サッカー連盟(FIFA)の裁定方式の流れを変えた歴史的な出来事となった。

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 悔しさと痛みで涙がこぼれた。1994年米国大会準々決勝でイタリアと対戦したスペイン。FWロベルト・バッジョに2得点を許し、1点ビハインドで迎えた後半終了間際にエンリケはゴール前の競り合いでイタリアGKタソッティと激しく接触。鼻に肘打ちを食らい、大流血した。しかし、主審にはこのプレーが見えておらず、その場ではPK獲得どころかイエローカードすらなし。涙を浮かべ、痛めた鼻を指し示す写真は全世界に流れた。

 結局、試合はそのままイタリアが逃げ切り、スペインは8強で敗退。しかし、今大会からビデオによる事後裁定を採用していたFIFAはプレーを検証し、タソッティに8試合の出場停止という重い処分を科した。これがW杯での事後裁定による処分という初のケースとなった。

 エンリケは自国開催だった1992年バルセロナ五輪でスペインの主力として金メダル獲得に貢献。初のW杯制覇の起爆剤として期待されていたが、以後出場した1998年フランス大会はGL敗退、2002年日韓大会もベスト8止まりだった。カタール大会は指揮官として迎える初のW杯。ここまで勝ち点4で首位に立つスペイン、運命の第3戦・日本戦ではどんな戦いを繰り広げるのか。

(THE ANSWER編集部)

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