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世界に称賛された日本サポーター試合後の善行 他国に波及し「先駆者は日本のファンだ」【W杯名珍場面】

サッカーワールドカップ(W杯)が開幕した。森保一監督が率いる日本代表をはじめ、32か国がカタールに集い、世界一を目指す。4年に一度の大舞台を盛り上げるべく、2018年ロシア大会をプレーバック。記憶に新しい前回を振り返り、観戦ムードをさらに高める。今回は日本サポーターの試合後のゴミ拾い。98年フランス大会の初出場以来の“風物詩”となっているが、ネットが発達したロシア大会ではその様子がネット上で拡散され、善行は他国のサポーターにも広がった。

サッカー日本代表のサポーターたち【写真:ロイター】
サッカー日本代表のサポーターたち【写真:ロイター】

2018年ロシア大会を振り返るサッカーW杯名珍場面

 サッカーワールドカップ(W杯)が開幕した。森保一監督が率いる日本代表をはじめ、32か国がカタールに集い、世界一を目指す。4年に一度の大舞台を盛り上げるべく、2018年ロシア大会をプレーバック。記憶に新しい前回を振り返り、観戦ムードをさらに高める。今回は日本サポーターの試合後のゴミ拾い。98年フランス大会の初出場以来の“風物詩”となっているが、ネットが発達したロシア大会ではその様子がネット上で拡散され、善行は他国のサポーターにも広がった。

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 日本サポーターの善行は、やがて世界に広がり、「日本発」と認定された。

 1次リーグ初戦でコロンビアを破る金星を挙げた日本。話題になったのはピッチだけでなく、客席もだった。日本のユニホームを着たサポーターたちがコロンビアサポーターもいる客席で、足元に散らばったゴミを拾い上げていく。そんな様子が米誌「ニューズウィーク」公式ツイッターが紹介し、話題になった。

 英公共放送「BBC」は「日本のファンがスタジアムを清掃し、好印象を与える」と見出しを打って報道。「興奮するW杯の試合なら、通常スタンドには生ごみやカップ、包装がそれを象徴するように散乱するものだ。火曜の夜は日本のファンにとって、確かに熱狂する理由があった」とした。その上で「しかし、チームがピッチからコロンビアを掃き出すと、日本のファンも掃除を始めた。丁寧に一列ずつ、一席ずつ、片付けていった」と称賛した。

 さらに、この行動はロシア大会でセネガル、ウルグアイなど、他国のサポーターに波及。「BBC」は大会期間中に「セネガルのファンたちは確かに同時に今年のワールドカップで行ったが、このパイオニアであり、今やそれで有名なのは日本のファンたちだ」と報じた。「日本のファンが模範を示した」「日本の活動が他の国に広がったようだ」と先駆者であることを紹介した。

 日本は準々決勝のベルギー戦で2-0から3失点する悲劇的な逆転負け。そんな試合後でも気丈にゴミ拾いする姿が目撃され、米スポーツ専門局「FOXスポーツブラジル」が「なんて素敵なんだ! 日本人がスタジアムのゴミを集めている!」と公式インスタグラムで称賛。勝っても負けても変わらないスタンスが注目された。

 今大会も開幕戦となったカタール―エクアドル戦の客席で、自国の試合でもないにもかかわらず、多くの日本人サポーターがゴミ拾いをしたことが話題に。日本を背負っているのは選手ばかりではない。客席で声を枯らす世界最高のサポーターが、カタールにいる。

(THE ANSWER編集部)

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