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全治は最短3週間? 羽生結弦の「関節外側靱帯損傷」とは… 専門家の見解は

ジャンプで負担かかる足首、ひざ…今後も無理は禁物「まずは炎症を引かせること」

「足首の緩さが見られた場合は、治療方法としてある程度の期間固定した方がいいケースもあります。その場合は、可動域や筋力が低下し、パフォーマンスを上げるまでに時間がかかることもあります。スケートという競技は足首と膝に最大限の負荷がかかる。ブレードというかなり不安定な箇所が、さらに不安定な氷の上に着地するわけです。

 普通の場所でジャンプするだけでも、足首、ひざの不安は大きいものです。特にジャンプの踏み込み、着地は足首への負担が高いので、競技への影響を慎重にみていく必要があります。足首の捻挫を完治させずに、復帰を急いでしまえば、足首の不安定さが残ったり、軟骨を損傷したりと後遺症のリスクも懸念されます。今後の競技人生に影響を及ぼす可能性もあるのです」

 最大の目標は平昌五輪だ。だからこそ、今回は勇気ある決断といえる。ただし、時期尚早の復帰は輝けるキャリアを過ごす羽生の将来にとって禁物と新盛院長は指摘した上で、今後のリハビリの道筋を分析。完全復活を心待ちにした。

「まずは炎症を引かせながら、足の指など靭帯に負担がかからない場所は早く動かすこと。足首が固まり、可動域が狭くなることを防ぐことができます。なるべく筋力の減少を抑えたいところです。今は羽生選手の怪我が軽症であることを祈るばかりです」

【了】

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

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新盛 淳司

芝浦田町スポーツ整骨院・はり治療院院長

柔道整復師、鍼灸師

新浦安しんもり整骨院入船院、新浦安しんもり整骨院今川院代表も務める。関節ニュートラル整体普及協会会員。サッカー元日本代表MF中村俊輔さんをセルティック時代から専属トレーナーとして支えるなど、トップアスリートのケアにも従事。

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