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ボクシング界最強・井上尚弥は「天才ではない」 父・真吾トレーナーが明かす真意とは

真吾氏(手前)は拓真(中央)を「マイペース」と語り、一方、尚弥は…?【写真:荒川祐史】
真吾氏(手前)は拓真(中央)を「マイペース」と語り、一方、尚弥は…?【写真:荒川祐史】

「マイペース」な拓真は「スイッチが入るのが遅い」 一方の尚弥は…?

――よくモチベーションという話が出ます。相手が評価の高い選手か、そうでもない選手かでやる気が変わることがある。やっぱりそういうところも真吾さんが見たらすぐわかるんですか。

「わかりますね」

――そういう時はきつく言うんですか?

「きつく言いますね。でも結局、試合が決まっていてモチベーションも何も、その試合に勝つことをしっかりしないとダメじゃないですか」

――そういう気持ちの波は拓真選手より尚弥選手のほうが強くあるんですか?

「ナオは親父に言われたくない、というのがすごくあるんですね。その気持ちはタクよりありますよね。お兄ちゃんというのもありますし、性格もありますね」

――拓真選手は?

「どちらかというとタクはマイペースなところがあって、次男坊、(きょうだいの)3番目というのもありますね」

――拓真選手も7日は大一番。正規王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)との統一戦です。

「今回は相手が強いですからね。でも課題が分かっていて、スタートしたときと今と比べたらガンと上がってきているので」

――拓真選手のマイペースとはどんな感じなんでしょう?

「自分でスイッチを入れているつもりでも、こっちから見たら全然入ってない。スイッチが入るまでの持っていき方が結構難しいんですよね。ナオはそのあたりを理解していて、ガチンとスイッチを入れられるんですよ。足りなかったら自分がケツを叩いたりはしますけど。それと比べるとタクの方がかかりは遅いです」

――スイッチが入るのが遅い?

「そうなんですけど、ナオだってそういう時期はあったんですよ。結局2歳離れているので、ナオもその時には同じことは言われているんですよ」

――尚弥選手も殻を破れない時期があった?

「全然ありますよ。高校の時もプロの時も。でもそれを打破して強くなっていくし、壁がなかったら伸びないじゃないですか。たとえばナオの日本タイトル獲得、タクの東洋タイトル獲得を比べたら、タクも結構いい試合はしているんですよ。それでも自分がタクに言うのは、ナオ以上にやらなかったら追いつけないし越せないよと。ナオだってそんな甘くないですから突き放しますし、難しいですよ」

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