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好調イングランドを封じた南アの鉄壁の防御 菊谷崇の目「強化方針の結果が凝縮」

元日本代表主将の菊谷崇氏【写真:編集部】
元日本代表主将の菊谷崇氏【写真:編集部】

南アフリカのプレッシャーが強く、準決勝とは逆の立場に追い込まれたイングランド

 それとは対照的に、南アフリカはリザーブを上手く使いながら、80分間運動量を落とすことなくプレーし続けました。LOデヤハーが脱臼で21分にはベンチに下がりましたが、ここで入ってきたモスタートも全く遜色のないプレー。南アフリカはリザーブがいかつい(笑)。誰が出場してもクオリティーが落ちない充実ぶりで、スクラム、ラインアウトのセットプレーはほぼ完璧でした。セットプレーの強さがいかに大きく物を言うか、改めてその大切さを思い知らされた試合でした。

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 この日のイングランドは、1週間前の準決勝と逆の立場に追い込まれました。前でプレッシャーをかけられ、自分たちのラグビーができなかったんです。試合中盤、イングランドボールのラインアウトとなった時、選手が集まって長い時間をかけながら話し合っていた場面があります。その結果、ラインアウトで誰も飛ばずに、普通にボールを取ってクイックでBKに展開したわけですが、これもラインアウトでの南アフリカのプレッシャーがきつかったから。あのイングランドがこういう手を使わなければならないくらいに追い込まれているんだ、と驚きました。

 大会を通じて、南アフリカのディフェンスの強さは際立っていました。前半の30分過ぎにゴールライン手前、トライされてもおかしくない位置まで攻め込まれましたが、ここを驚異のディフェンスで防ぎきった。さらに、イングランドがBKにボール展開すると、FBルルーがライン際で強烈なタックルで防いだ。南アフリカは何がすごいかというと、BKもFWに引けを取らないディフェンス力があることです。9番デクラーク、12番デアレンデ、13番アムのディフェンスは、FW3列目並みの強さがあります。そうなると、イングランドとしてはFWは止められてしまうし、相手のディフェンスラインは下げられない。この強力ディフェンスをどう崩すか、イングランドは80分間で答えを見つけられなかった感じでしょう。

 エラスムスHCが就任してから、南アフリカはディフェンス強化に相当力を入れてきました。前に出るディフェンスでプレッシャーをかけるスタイル。スピードやパワーがあるのに、日本並みにディフェンスが前に出ていましたね。実は、9月6日に日本と戦ったテストマッチを見て、「南アフリカはここまで前に出てくるのか」と驚いたんです。フィジカルが強いんだから、そんなにひたむきにならなくても十分止められるのに、徹底してプレッシャーをかけ続けた。決勝トーナメントでは3試合を戦って、許したトライは準決勝ウェールズ戦の一つだけです。そこにディフェンス強化にかけてきた全てが凝縮されているように思います。

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