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日本の“まぐれ”ではない強豪スコットランド撃破 箕内拓郎「MVPはフロントロー」

元日本代表の箕内拓郎氏【写真:編集部】
元日本代表の箕内拓郎氏【写真:編集部】

安定したボール供給を続けたスクラムを評価「MVPはフロントロー」

 日本は前半からよくボールを動かして、グラウンドを広く、外を使いながら攻め込んでいた。いいテンポのアタックができていたので、途中から追いかける形になったスコットランドは、前半が終わる頃には疲弊していました。おそらく、勝ち点でハンデがあったスコットランドは、いつも以上にプレッシャーを感じていたんでしょう。時間が経つとともに動きが硬くなり、窮屈なプレーをしているように見えました。試合が始まる前から、日本は心理的に有利な状況を作れていました。

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 僕にとって、この試合のMVPはフロントロー、前列の3人です。もちろん、快足を飛ばしてトライを決めた松島、福岡も素晴らしい。でも、彼らにボールを繋げたのも、堀江、稲垣、具が見せたスクラムの安定感があったからこそ。堀江はレフェリーとしっかりコミュニケーションを取っていたし、稲垣は代表初トライも決めました。具は前半で負傷交代してしまいましたが、代わりに入ってきたヴァル、後半から出場した中島、坂手といったリザーブ陣も変わらぬ安定感があった。スクラム担当コーチの長谷川慎さんの存在が大きいですね。選手が慎さんを信頼し、慎さんも選手を信頼する中で生まれたセットピースの安定感だと思います。

 4戦全勝という最高の形で決勝トーナメント進出を決めたわけですが、決してまぐれではなく、日本が実力を上げた結果です。初戦のロシア戦こそ、少し動きに硬さがありましたが、その後の3試合は日本らしい試合運びで勝ちきりました。日本のベスト8進出は、日本だけではなくティア2の国にとっても大きな勇気になったと思います。日本でW杯が開催されると決まった後も、果たして決勝トーナメントまで残れるのかと心配する声が上がっていましたが、見事目標を達成しました。ベスト8は、僕も足を踏み入れたことのない世界。新しい歴史が生まれました。

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