指揮官は引き出しの多さを称賛「いろんな方法で倒せる」

　米大リーグ・パドレスに所属するダルビッシュ有投手。昨季はMLBで日本人初の最多勝に輝いた右腕は、新天地でも先発の柱として注目されている。オープン戦初登板でも上々の投球を見せたダルビッシュに、米紙は「パドレスの夢と希望を代表している」「彼より重要な人物は存在しない」などと大きな期待をかけているようだ。

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　昨季は8勝3敗、防御率2.01と好成績を残したダルビッシュ。オープン戦初登板となった7日（日本時間8日）のロイヤルズ戦では、2回1安打無失点。96マイル（約154.5キロ）の速球も投じ、4つの三振を奪った。米紙「USAトゥデー」は「ダルビッシュがパドレスの素晴らしい夢を実現できる理由を示した」と見出しを打って記事を掲載している。

　同メディアは、ダルビッシュが新チームのユニホームをまとった姿に対し「パドレスの夢と希望を代表しているかのようだった」と記載。「もしパドレスがドジャースの黄金時代を止めようとしているなら、ユウ・ダルビッシュより重要な人物は存在しない」とも期待をつづっている。

　チームにはダルビッシュのほか、ブレイク・スネル、ジョー・マスグローブらが新加入。豪華な投手陣となったが、記事では「ナ・リーグで最も才能に溢れた投手陣を引っ張るのは34歳のダルビッシュであるとパドレスは信じている」「間違いなく、パドレスは52年の歴史の中で初のワールドシリーズ優勝を導いてくれるのは彼だと期待している」とも記載している。

　球団アドバイザーを務める野茂英雄氏から、スプリットの助言を受けるなどしていたダルビッシュについて、ジェイス・ティングラー監督は「それがダルビッシュの美しいところ。彼は色んな方法で相手を倒せるんだ。計画的なものもあれば、感覚的なものでもね」と称賛。引き出しが多く、臨機応変な投球が評価されているようだ。