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「大会を通じて成長」の愛知が春夏連覇狙う王者へ挑戦 「リベンジ出来たら」

全国高校総体(インターハイ)ハンドボール競技は8日、男女の準決勝が行なわれ、男子は愛知(愛知)が25-18で瓊浦(長崎)を破り決勝進出。春夏連覇を狙う香川中央(香川)と頂点を争う。

決勝進出を果たした愛知【写真:山田智子】
決勝進出を果たした愛知【写真:山田智子】

インターハイハンドボール、男子は愛知と香川中央の決勝

 全国高校総体(インターハイ)ハンドボール競技は8日、男女の準決勝が行なわれ、男子は愛知(愛知)が25-18で瓊浦(長崎)を破り決勝進出。春夏連覇を狙う香川中央(香川)と頂点を争う。

 取られては取り返す一進一退の展開が続き、10-10の同点で迎えた後半。愛知のエース・森本大貴が3連続で得点して、スタートダッシュをかける。瓊浦も棚町夏貴のゴールで反撃に出るが、「1本ビッグセーブが出たら、声を出して相手の流れを止められるようにと考えていた」と話す愛知のGK大森敦矢が好セーブを連発して流れを渡さない。

 大森を中心に粘り強いディフェンスで約11分間無失点に抑えると、森本のステップシュートや高橋哲汰のサイドシュートなどで4連取して、点差を6点に広げる。最後まで相手の追い上げを許さず、25-18で勝利しファイナルへと駒を進めた。

 川瀬秀一監督は「今大会は強豪校との対戦ばかりで毎日が決勝戦のような感じ。昨日も残り3秒で追いついて、延長で逆転という良い勝ち方をできた。選手が大会を通じて成長をしてきている、自信をつけてきていると感じています。春は初戦で負けましたが、自滅に近い感じでした。『敵は愛知高校だ』と言いながらやってきましたが、その部分も克服できてきていると思います」と選手の成長を実感している。

 香川中央との決勝に向けて、GK大森は「この大会を通してチームにも貢献できていると思うので、決勝でもこの勢いのまま要所でしっかり止められるようにしたい。相手はフローターが上から打ち込む力があるのでそこを止めることがポイントになる」と分析した。

 川瀬監督は「春に優勝して、その後顧問の先生が変わられましたが、両顧問ともすばらしい大先輩なので、胸を借りるつもりで挑みたい。前回愛知高校が決勝に上がった時(2010年の全国選抜大会)の対戦相手も香川中央で、その時は負けているので、リベンジできたらな」と熱を込めた。

 女子は春の選抜大会優勝の明光学園(福岡)と準優勝の白梅学園(東京)が決勝進出を決めた。

(山田 智子 / Tomoko Yamada)

山田 智子

愛知県名古屋市生まれ。公益財団法人日本サッカー協会に勤務し、2011 FIFA女子ワールドカップにも帯同。その後、フリーランスのスポーツライターに転身し、東海地方を中心に、サッカー、バスケットボール、フィギュアスケートなどを題材にしたインタビュー記事の執筆を行う。

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