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高校6冠の兄を「超えていきたい」 16歳の天才・堤麗斗が駆け上がる最強への道

ボクシングを通じて「生きていくための力を育成していく」のが関茂監督流

堤麗斗(左)と関茂監督、名門ボクシング部で受け継がれる伝統とは【写真:荒川祐史】
堤麗斗(左)と関茂監督、名門ボクシング部で受け継がれる伝統とは【写真:荒川祐史】

 プロでは3人の世界王者を輩出した習志野高校。そんな名門ボクシング部を率いて4年目となる関茂監督にはあるこだわりがある。

 練習に関しては「ごく一般的。変わったことはしていません」と話すが、脈々と培ってきた伝統を感じる瞬間があるという。「練習から、生徒たちがお互いに妥協を許さない雰囲気がある。切磋琢磨、声を掛け合いながらというものはすごく感じます。『習志野ボクシング部』に流れるプライドのようなものが代々受け継がれているのではないでしょうか」。

 受け継がれる伝統を途切れさせないのは“現代流”の指導だ。監督自身もボクシング経験を持つが、押し付けるような指導はしない。最も大事にしているのは人間力の形成だと強調する。

「ボクシングを通じて、生きていくための力を育成していく。まず一つが自分で自分を高めること。強くなるために何を目標にして、何をすればいいのか、自分で考えて、自分で実行していく。そして目標を達成する。それを一番重視している。先生にやらされるのでは意味がない。そういう雰囲気を作ることです。

 二つめは周りにプラスの影響を与えられること。一生懸命に練習、試合をして、見てきた人に感動を与えられるとか、そういう姿勢を持つことが、人生をよりよく生きていく力になるのではないかと思っている。ボクシングをやる時間は人生ではとても短い。それ以外の時間に生かせるような経験をしてほしい。目標を立てて、自分で達成して、よりよい人生を作って、そして周りにも応援してもらえるようになれればという思いで指導しています」

 そんな現習志野高校の“理念”のようなものを体現しているのは、麗斗であり、兄の駿斗だという。「彼らは見本のような選手なので、周りにもいい影響を与えてくれるんです」とほおを緩める。

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