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来年のインターハイを目指して 鹿児島城西の1年生女子マネージャーも「半端ない」

マネージャー経験者の小川部長「飲み込むのも早い」

「日々、選手をサポートできることが楽しい」と語った横山こころさん【写真:平野貴也】
「日々、選手をサポートできることが楽しい」と語った横山こころさん【写真:平野貴也】

 授業が終わると、学校からグラウンドまで5キロ弱の坂道を自転車で走るのが日課。片道で30分ほどかかるという。体育科の選手は、すでに練習を終えようとしているタイミングになる。到着したら、すぐに部員がシェーカーを提出しているかどうかをチェックする。練習後に選手が全員、プロテインを摂取できるように準備しなければならないからだ。終わったら、ピッチで給水しやすいように、ボトルの水を補充して回る。男子部員も手伝ってくれるが、1人で把握しなければいけないことが多い。新田祐輔監督は「指導スタッフが選手に対するのと同じように、小川部長が接しているので、マネージャーも鍛えられている」と笑う。

 学生時代に選手もマネージャーも経験している小川部長は、チームを支える大切なサポート役と認識しているからこそ「1年目は、教えながら。2年目は、自分で考えてもらいながら。3年目になったら、自分からチームのためになる提案をできるようにと思って接している。だから、マネージャーが上級生になる頃には、後輩の選手には、マネージャーはキャプテンと同じ。指示をよく聞きなさいと言っている」と、彼女たちの成長を重視している。

 試合の際も、マネージャーはベンチに入らず、あくまでも裏方だ。目立たないところで、しかし、テキパキと仕事をこなしてチームを支える大きな力となる。小川部長は「彼女はサッカー経験者だから、選手の動きが分かっているし、積極的に動いてくれる。教えたことを飲み込むのも早い」と期待の1年生マネージャーに視線を向けた。1人で多くをこなす「半端ない」仕事だが、彼女の成長もまたチームの進歩には欠かせないのだ。来年こそインターハイに――。そんな思いを胸に横山さんは走り続ける。

◇インターハイのサッカー男子は7月26日から8月1日まで熱戦が繰り広げられる。今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「「インハイTV」」を展開。インターハイ全30競技の熱戦を無料で配信中。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。

(平野 貴也 / Takaya Hirano)

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