暑熱対策と悪天候懸念のため、決勝は予定時刻変更せず

　試合再開後は、捨て身で3点差を追う昌平が猛反撃。再開から7分後の後半20分に1点を返したが、後半33分に再び雷が光り、2度目の中断。約25分間の中断後、昌平が再びゴールへ襲いかかり、1年生MF須藤直輝が2点目を押し込んだが、直後にタイムアップの笛が鳴り、中断前に3点を奪った桐光学園が1点差で逃げ切ることに成功した。

　決勝は、翌13日の11時から行われる。準決勝のもう一つの会場も雷雨による約1時間半の中断があり、14時過ぎに終了したため大会主催者側で対応の協議がなされ、桐光学園の鈴木監督は「多角的な条件があると思うけど、子どもたちのために、なるべくフェアな条件でやらせてあげたい」と試合時間の変更を希望していたが、試合開始時間を遅らせると、気温が高まり、夕方に予想される天候悪化に見舞われる可能性も高くなることから、時間を変更しない決断が下された。ともに疲労度の高い試合の翌日に決勝を迎えるタフな状況となったが、桐光学園は相手より試合終了が3時間ほど遅く、回復や準備の面でも差を埋めなければならない。異例の長さとなった一戦を乗り越え、初のタイトルにたどり着くことはできるのか。底力が試される。

◇インターハイの男子サッカーは8月7日より6日間にわたって熱戦が繰り広げられる。今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。インターハイ全30競技の熱戦を無料で配信中。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。