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【サッカー】国学院久我山、DF井上の「奇跡的に決まった」ミドル弾から16分間で3発ゴールラッシュ

チームメイトは「正直、マジかと思いました」と言った。打った本人も、仲間も、監督も驚いた。ゴール左に決まった鋭利なミドルシュートが、大量点の口火となった。全国高校総体(インターハイ)サッカー競技大会が7日に三重県で開幕し、国学院久我山(東京第2)は3-0で神戸弘陵(兵庫)を破って1回戦を突破した。

国学院久我山は3-0で神戸弘陵を破って1回戦を突破【写真:平野貴也】
国学院久我山は3-0で神戸弘陵を破って1回戦を突破【写真:平野貴也】

インターハイ男子サッカー1回戦、国学院久我山が3発快勝

 チームメイトは「正直、マジかと思いました」と言った。打った本人も、仲間も、監督も驚いた。ゴール左に決まった鋭利なミドルシュートが、大量点の口火となった。全国高校総体(インターハイ)サッカー競技大会が7日に三重県で開幕し、国学院久我山(東京第2)は3-0で神戸弘陵(兵庫)を破って1回戦を突破した。

 前半16分の先制弾が、チームに流れを呼び込んだ。中盤から右に展開した攻撃場面、攻め上がって来た右DF井上翔太(3年)が縦のワンツーでフリーになると、低く鋭いミドルシュートを決めて先制した。井上は「気持ち良かったです。点を決めるのは、久しぶり。今季は初めて。この舞台で決められて最高でした」と満面の笑みを浮かべた。

 全国大会の初戦でトーナメント形式。どんなに強いチームも、優秀な選手も動きが硬くなる舞台だ。リードを得て緊張感から解き放たれた国学院久我山は、水を得た魚だった。元々、技術と戦術理解に定評のあるチーム。焦ってボールを奪い返そうとする相手の気持ちを逆手に取り、得意のコンビネーションで攻撃を加速させた。

 先制から2分後、高い位置でボールを奪ったFW戸坂隼人(2年)は、相手が奪いに来るタイミングでひょいと浮き球のパスを縦に送り、走り込んだFW宮本稜大(3年)が豪快に追加点をたたき込んだ。さらに前半32分、左サイドを崩してクロスを送り、宮本がゴール前に残したボールをMF福井寿俊(3年)がゴールへ叩き込んで3点目を奪い、前半で勝負を決めた。

 中盤の底から攻撃を組み立てるMF高橋黎(3年)は「最初はすごく緊張しちゃって、チームとしても動きが硬かったけど、翔太が1点決めてくれて、そこからは押し込まれる時間帯もあったけど、自分たちのペースで出来た」と、先制点の効果を明かした。

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