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外国人選手でも独特な日本料理にチャレンジ 「好き嫌い」を克服する最も重要な心がけ

食べている選手は強い…「苦手な野菜は一口、食べられる野菜はたっぷり」の精神

 なぜ、そんなにじゃがいもを食べるのかという質問に対し、「米は出ない国があるし、あっても美味しく炊けていないと食欲が失せる可能性がある。でも、じゃがいもは世界中どこにいってもあるし、自分も好きだから美味しく食べられる。食が合わないからと言って食べないと、自分たちはアッという間に痩せてしまい、力も発揮できない。ポテトが好きなこともあるけれど、だからよく食べるようにしています」と語っていました。

 やはり世界を渡り歩いている選手は、「食べないと勝てない」ことをよく分かっています。横浜F・マリノスの外国人選手たちも、ひじきの煮物のような日本独特の料理さえ、最初は恐る恐るでも、必ず食べようとチャレンジしています。

 世界で戦うのが当たり前の今、「嫌いだったら食べなくていい」ではなく、「食べるためのトレーニング」も必要です。「苦手な野菜は一口だけ食べてみよう。食べられる野菜はたっぷり食べよう」という心がけが、食の幅を広げていきます。

 15年間、様々な競技のアスリートを観てきて感じるのは、「食べている選手は強い」ということです。好き嫌いなくなんでも食べる心はまた、環境の変化に順応し、慣れない環境でも力を発揮する強さにもつながっていくでしょう。

【了】

長島恭子●文 text by Kyoto Nagashima

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橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

ラグビーワールドカップ(W杯)2019で栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJ1横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~現在)ほか、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。また、ジュニア世代と保護者に向けての食育活動も行う。アメリカ栄養士会スポーツ循環器栄養グループ(SCAN)並びに、スポーツ栄養の国際的組織PINESのメンバー。アメリカ栄養士会インターナショナルメンバー日本代表(IAAND)として、海外の栄養士との交流も多い。近著に『スポ食~世界で戦うアスリートを目ざす子どもたちに~』(ベースボールマガジン社)

URL:http://food-connection.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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