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丈夫な骨づくりは「高校生までが勝負」 子どもに増える骨折を防ぐカルシウム摂取法

カルシウムの働きを助けるタンパク質やビタミンD、ビタミンKの摂取も重要

 カルシウムを多く含む代表的な食材は、牛乳・乳製品、大豆製品、小魚、青菜、そして海藻。牛乳に対しては様々な意見はありますが、日本栄養士会などでは、有効なカルシウム源として推奨しています。1日に飲んで欲しい量は小学生低学年でコップに2杯。中学生以降はコップに3杯程度。飲むタイミングは食事でもおやつのときでも構いません。

 カルシウムの吸収は就寝中に高まるので、寝る前にホットミルクを飲むのもおすすめです。また、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしてしまう場合は、ヨーグルトで代用、あるいは乳糖カットの牛乳も試してみましょう。

 またカルシウムの働きを助けるタンパク質やビタミンD(鮭、いわしの丸干し)やビタミンK(納豆、ほうれん草)も意識して摂るように心がけたいですね。

 子供の頃のカルシウム摂取は、選手生命にも関わる重大事です。「カルシウムは骨を強くしたり、骨折しにくくなるよ。筋肉も上手く動かしてくれるから、走ったりシュートしたりするときに大事なんだよ」と、子供たちにもぜひ、伝えてください。骨の成長に合わせた食事を、今日からでもスタートさせましょう。

※平成22年度児童生徒の食事状況等、調査報告書/独立行政法人日本スポーツ振興センターより

【了】

長島恭子●文 text by Kyoko Nagashima

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橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

ラグビーワールドカップ(W杯)2019で栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJ1横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~現在)ほか、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。また、ジュニア世代と保護者に向けての食育活動も行う。アメリカ栄養士会スポーツ循環器栄養グループ(SCAN)並びに、スポーツ栄養の国際的組織PINESのメンバー。アメリカ栄養士会インターナショナルメンバー日本代表(IAAND)として、海外の栄養士との交流も多い。近著に『スポ食~世界で戦うアスリートを目ざす子どもたちに~』(ベースボールマガジン社)

URL:http://food-connection.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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