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「魚は体にいい」は本当か スポーツ栄養士が「もっと食べて」と推す理由

「スポーツをする子供たちから健康に気遣う中高年まで、もっと魚を食べてほしい」とは、様々な競技のアスリートやトップチームの栄養サポートを担当する公認スポーツ栄養士の橋本玲子氏。実は世界のトップアスリートたちも、積極的に魚を食べるようになったという。「THE ANSWER」の「食とカラダ」連載、今回は「魚が注目される理由」について聞いた。

高まる魚の栄養価に対する評価【写真:photolibrary】
高まる魚の栄養価に対する評価【写真:photolibrary】

世界のスポーツ現場で評価が高まっている“魚の魅力”とは

「スポーツをする子供たちから健康に気遣う中高年まで、もっと魚を食べてほしい」とは、様々な競技のアスリートやトップチームの栄養サポートを担当する公認スポーツ栄養士の橋本玲子氏。実は世界のトップアスリートたちも、積極的に魚を食べるようになったという。「THE ANSWER」の「食とカラダ」連載、今回は「魚が注目される理由」について聞いた。

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 年々、ジュニアからユース年代の選手やコーチ、そして保護者の方々から、「魚は体にいいんですか?」と聞かれることが増えています。実は世界的にも魚の栄養価に対する評価は高まっており、スポーツの現場に関わる医師や栄養士、トレーナー、そしてチームの監督ら、各国の専門家がトップアスリートたちに、魚を積極的に食べるよう勧めています。

 魚は肉と同じく、体作りに欠かせない良質なタンパク源です。両者の間で異なる点は、それぞれに含まれる脂質の種類。肉の脂質に多いのは飽和脂肪酸といい、摂りすぎるとコレステロール値や生活習慣病のリスクが高くなるといわれています。一方、魚(または魚介類)に多く含まれるのは不飽和脂肪酸。なかでもDHAやIPAでお馴染みの多価不飽和脂肪酸が多いのが特徴です。こちらは様々な研究の結果、中性脂肪や悪玉コレステロール(LDL/悪玉)の値を減らし、脳の働きを良くしたり、血液をサラサラにしたりする働きがあることがわかりました。そのため、魚に含まれる脂質は「体にいい」と言われています。

 魚はそれぞれの特徴からまぐろやかつお、ぶりなどが代表的な「赤身の魚」、イワシやサバ、サンマといった「背の青い魚」。そして白身の魚はヒラメや鯛、タラなどのさっぱり系の魚に大きく分けられます。

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橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

ラグビーワールドカップ(W杯)2019で栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJ1横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~現在)ほか、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。また、ジュニア世代と保護者に向けての食育活動も行う。アメリカ栄養士会スポーツ循環器栄養グループ(SCAN)並びに、スポーツ栄養の国際的組織PINESのメンバー。アメリカ栄養士会インターナショナルメンバー日本代表(IAAND)として、海外の栄養士との交流も多い。近著に『スポ食~世界で戦うアスリートを目ざす子どもたちに~』(ベースボールマガジン社)

URL:http://food-connection.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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