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川口能活×中村俊輔vol.2 能活が俊輔に感じた高校時代の覚悟「だから今の俊がある」

桐光学園出身の中村俊輔、清水商出身の川口能活【写真:RYUGO SAITO】
桐光学園出身の中村俊輔、清水商出身の川口能活【写真:RYUGO SAITO】

高校時代の中村に感じた「覚悟」…川口「だから、今の俊があるんだね」

中村「能活さんの話を聞いていると、僕らよりも全然、勝負にかけている感じがする。そこが清商のような常勝チームとそうじゃないチームとの差です。僕らはむしろ本大会のほうがおまけのような感じ。2年のときの選手権は初戦敗退だったし、3年時も一戦一戦、勝ち進むだけ、という気持ちで臨んでいた。その結果の準優勝です。選手権優勝なんて雲の上のことだったので、よくここまで成長したなぁと思いましたよ。決勝で市立船橋(千葉)に負けたけど、強豪の静岡学園(静岡)にも勝てたし、高校でやり残したことはない!」

――中村選手はクラブチームからプロ選手になる目標を描いていた。実は選手権のイメージはぼんやりしていたのでは?

中村「あ、それはありますね。僕は兄が高校球児。家の壁に兄が書いた『目指せ甲子園』的な紙が貼ってあるのを見て、『何が甲子園だよ……』とか思う冷めた末っ子だった(笑)。だから『何が何でも選手権!』という感じではなかったかな。それよりも、もっとうまくなって、クラブチームにも勝てるチームになりたい気持ちが強かった」

川口「……あ~、やっぱり俊輔は、努力の人。だから、今の俊があるんだね。僕は高校選手権で俊を観たとき、一人でチームを勝たせている印象があった。もともと、サッカーの才能はあるけど、中学から高校時代にかけての悔しさをバネに高校時代はメンタル面でもすごく成長していたんだね。今までの話を聞いて、そういうバックグラウンドがあったんだなぁと感じた」

――2人の環境の違いが、成長の過程の違いに現れていますね。

川口「そうですね。僕は常にレベルの高い選手たちに囲まれていて、ポジションを争ううちにいつのまにか日本代表に呼ばれる力もついていた。駒の一つでしかなかったのに周りに押し上げてもらった感じです。だけど俊は、一つひとつ、自分で考え、力を勝ち取っていった。マリノス時代も一緒にいたけど、ここまでの話ってしないでしょう? ああ、そういう覚悟を持ってサッカーをやってきたんだなって今、知ったよ」

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長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビューや健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌などで編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(共に中野ジェームズ修一著、サンマーク出版)、『つけたいところに最速で筋肉をつける技術』(岡田隆著、サンマーク出版)、『カチコチ体が10秒でみるみるやわらかくなるストレッチ』(永井峻著、高橋書店)など。

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