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「Jのない県」からJを目指して― ある地方クラブの奮闘記「観客を集めるということ」

サッカーの存在は身近になっても、意外と知られていないクラブの舞台裏。誰がどんな思いを持って、支えているのか。「THE ANSWER」の連載「『Jのない県』からJを目指して―ある地方クラブの奮闘記」は、元スポーツ紙記者の奈良クラブフロントスタッフ・山川達也さんが地方クラブのリアルな実情を毎月紹介する。第5回は「スタジアムに人を集めるということ」。

多くのイベントやコンテンツを用意して5000人の集客を目指した【写真:奈良クラブ】
多くのイベントやコンテンツを用意して5000人の集客を目指した【写真:奈良クラブ】

JFL奈良クラブの“中の人”が「サッカークラブのリアル」をレポートする連載

 サッカーの存在は身近になっても、意外と知られていないクラブの舞台裏。誰がどんな思いを持って、支えているのか。「THE ANSWER」の連載「『Jのない県』からJを目指して―ある地方クラブの奮闘記」は、元スポーツ紙記者の奈良クラブフロントスタッフ・山川達也さんが地方クラブのリアルな実情を毎月紹介する。第5回は「スタジアムに人を集めるということ」。

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 いよいよサッカーシーズンもクライマックスを迎えた。各カテゴリーでは優勝・昇格・降格など、様々なクラブが悲喜こもごもを伴った転換点を迎えている。奈良クラブも例外ではなく、3日の試合をもって、4位以内が条件となる来季のJ3入りの可能性は消滅。ファン・サポーターを悲しませる結果になってしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。一方で、嬉しいこともあった。前回のコラムで取り上げた「生駒山ダービー」(10日、対FC大阪)では、クラブ史上最多となる5102人の観客動員を記録。5000人以上の動員を目指した「PROJECT5000」を掲げ、多方面でPR活動を行った成果が数字上に表れたことに、スタッフ一同胸をなでおろした。今回のコラムでは、今回のプロジェクトでの取り組みを軸に、地方クラブの集客策についてお話したいと思う。

試合は奈良・生駒市出身の島田拓海のゴールで1-1のドローに終わった【写真:奈良クラブ】
試合は奈良・生駒市出身の島田拓海のゴールで1-1のドローに終わった【写真:奈良クラブ】

 一口に集客と言っても、人々がスタジアムに足を運ぶ動機は様々だ。サッカー観戦自体が初めての人と、サッカー観戦自体は好きだが、奈良クラブを見たことがない人では生まれるハードルの高さが違う。選手が好きだという人と、奈良が好きだという人に同じアプローチの仕方をしても、結果が出るとは限らない。もちろんJFLはトップカテゴリーではないので、レベルの高いサッカーを見たいという人の望みは叶えられないかもしれないが、激しくひたむきにサッカーをする姿を見たいという人の望みは叶えられると思う。ただ単純にお祭り騒ぎが好きな人、イベントに出演する演者を見に来た人、スタジアムグルメが食べたい人、パートナー企業の社員……。多種多様なステータスの人々をスタジアムに足を運びやすくする取り組みが重要となってくる。もちろん打ち手は多ければ多いほど効果は表れるが、クラブがここで割けるリソースにはもちろん限界がある。そんな状態の中で「PROJECT5000」に向けて奈良クラブが行った策をいくつかご紹介したいと思う。

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