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エディーHC独白 日本W杯成功の条件と3人のキーマン「W杯は鼠と猫のような戦いだ」

エディー氏は日本のラグビー普及・強化に対しての熱い思いを明かした【写真:荒川祐史】
エディー氏は日本のラグビー普及・強化に対しての熱い思いを明かした【写真:荒川祐史】

「ターニングポイント」はスコットランド戦、キープレーヤーに挙げた3人は?

「初戦のロシア戦は勝てるだろう。ただ、サモア戦は難しいと見ている。そうなるとアイルランド戦、スコットランド戦にかかってくる。スコットランドは日本とプレースタイルが似ている。オープンプレーが多いし、パスやキックを使った攻撃も多い。この試合は勝てるチャンスはあるが、展開次第で悪い形で負けることもあり得る。アイルランドはいいチーム。イングランドのようにタフでストラクチャーなチーム。相手に主導権を与えられない。非常に難しい試合になる。スコットランド戦がターニングポイントになる」


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 では、目標達成のためにキープレーヤーになるのは誰か。エディーHCは3人の名前を挙げた。

「絶対的にリーチだ。彼がベストでないといけない。もう一人挙げたいのは松島幸太朗。W杯に出て活躍しているし、何をしないといけないか彼は分かっている。規律と責任を持ってプレーしないといけない。3人目は田中。今でも日本で一番のスクラムハーフ。試合に影響を与えるためには彼が40分以上プレーしないといけない。彼のフィットネスをどうにか上げていかなければいけない」

 こうして日本代表に対する思いを語ってくれたエディー氏。運命の本大会まで、残りの9か月。その時間をどう過ごしていくべきか。15年当時の同時期を引き合いに出しながら、独自の目線で提言した。

「大会直前の練習試合(ジョージア戦)は、実際にW杯でプレーするのとは全く違うプレースタイルで、敢えてBチームで臨んだ。本大会の初戦で当たる米国に何も情報を与えないようにするためだ。W杯はネズミと猫のようにどれだけ追い合うか。何を見せたいか、見せたくないかを分けないといけない。テストしたい部分とそうでない部分をW杯に向けて使い分けていった方がいい。

 例えば、初戦のロシア戦は成長しているチーム。フルタイムで練習できる環境にあり、日本のようにいる時間が長くなる。フィットネスもかなり上げてくるだろう。今の時点ではロシアより日本の方がフィットネスは高いと思っていると思うが、W杯ではそうじゃない可能性もある。準備の一環としてロシアに対してどう他の強みを見つけ、いかに他のチームに見せないことが重要だ」

 年末にも来日し、高校生に向けたラグビー教室を行うなど、日本のラグビー普及・強化に対する思いは熱い。そんなラグビー日本にとって将来の運命を握る代表チームに期待することは何か。

「9か月もあれば、多くの部分で変われる。良いチームから偉大なチームに変われることもあるし、良いチームからまあまあなチームに変わってしまうことがある。選手にとっては人生に一回しかないチャンス。覚悟を決めてやってほしいと思う。それは彼らの責任でもある。他のW杯出場経験のない選手にもどれだけ重要かを分からせ、ともに戦っていってほしい」

(THE ANSWER編集部・神原 英彰 / Hideaki Kanbara)




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