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世界の一流は「利き足で仕掛ける」 ブラジルの元プロ選手が抱く日本流“両足指導”への疑問

午後5時、ダウンを着込み下半身を毛布で包むお母さんたちに見守られ「明光サッカースクール」の練習が始まった。

檜垣裕志は徹底して利き足にこだわった指導方針を導入【写真:photolibrary】
檜垣裕志は徹底して利き足にこだわった指導方針を導入【写真:photolibrary】

【短期連載第1回】檜垣裕志「利き足指導法」の挑戦――テニスボールを使った片足リフティングに込めた思い

 午後5時、ダウンを着込み下半身を毛布で包むお母さんたちに見守られ「明光サッカースクール」の練習が始まった。

ドリブルでフットサルコートの横断に始まり、リフティングからミニゲームへと移行していくなかで、両足を使う子は一人もいない。レベルの高いクラスになると、狭い半円の中に子どもたちを押し込み、互いに邪魔をしあいながらテニスボールで片足リフティングを続けるという。

こうして徹底して利き足にこだわった指導方針を導入したのは檜垣裕志。ブラジルで6年間のプロ経験を持ち、自らはテニスボールどころか、さらにずっと小さなBB弾でも器用にリフティングをこなす。

「テニスボールで、インステップ、インサイド、アウトサイド、腿、胸(足と交互)、ヘディングのリフティングを、それぞれ1000回。今教えている中にも、それを達成した子が20人くらいはいます。上達が早ければ、園児でもボールで1000回をこなします」

 ただしリフティングの上達は、決して目的ではない。

「なぜこのトレーニングをするのか。その効果を理解できていないといけない。極論を言えば、試合でボールを1回で収められるならリフティングも1回でいい。でもそれは現実的ではないですよね。しっかりとボールコントロールができるようにリフティングをする。テニスボールを使うのは、正しい身体のコントロールを身につけさせるためです」

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加部 究

1958年生まれ。大学卒業後、スポーツ新聞社に勤めるが86年メキシコW杯を観戦するために3年で退社。その後フリーランスのスポーツライターに転身し、W杯は7回現地取材した。育成年代にも造詣が深く、多くの指導者と親交が深い。指導者、選手ら約150人にロングインタビューを実施。長男は元Jリーガーの加部未蘭。最近東京五輪からプラチナ世代まで約半世紀の歴史群像劇49編を収めた『日本サッカー戦記~青銅の時代から新世紀へ』(カンゼン)を上梓。『サッカー通訳戦記』『それでも「美談」になる高校サッカーの非常識』(ともにカンゼン)、『大和魂のモダンサッカー』『サッカー移民』(ともに双葉社)、『祝祭』(小学館文庫)など著書多数。

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