[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

25歳で「戦力外→社長」に 元DeNAドラ2右腕の今、異例の転身を遂げたワケ

プロ野球、戦力外通告。昨年も102人の選手が通告を受け、多くがユニホームを脱いだ。セカンドキャリアに悩む者も少なくない中、大きな希望を胸に秘め、異例の転身を遂げた男がいる。元DeNA投手の水野滉也さんだ。2016年のドラフト2位右腕は駆け出しの“社長”として奮闘中。「THE ANSWER」は水野さんの野球人生から起業に至るまで、前後編でお届けする。前編は、奮闘中のセカンドキャリアについて。

元DeNA投手の水野滉也さん【写真:宮内宏哉】
元DeNA投手の水野滉也さん【写真:宮内宏哉】

16年ドラフト2位の水野滉也さん、昨年戦力外となり1月に会社設立

 プロ野球、戦力外通告。昨年も102人の選手が通告を受け、多くがユニホームを脱いだ。セカンドキャリアに悩む者も少なくない中、大きな希望を胸に秘め、異例の転身を遂げた男がいる。元DeNA投手の水野滉也さんだ。2016年のドラフト2位右腕は駆け出しの“社長”として奮闘中。「THE ANSWER」は水野さんの野球人生から起業に至るまで、前後編でお届けする。前編は、奮闘中のセカンドキャリアについて。

 ◇ ◇ ◇

 スタイリッシュなジャケットに、きっちりセットされた黒髪。どこから見ても立派な社会人だが、ガッチリした体つきにプロ野球選手の面影が残っていた。都内でインタビューに応じてくれたのは、元DeNA投手の水野さん。株式会社「BOUKEN(ボウケン)」を設立した25歳、駆け出しの“社長”だ。名刺には、代表取締役と記載しているが「CEOもかっこいいですよね」と初々しく笑った。

 現役時代はサイドから最速147キロをマーク。ドラフト1位の濱口遥大投手らとともに入団したDeNAでは、右肩、右肘の故障に泣いたが、プロ1年目の5月に初登板初先発した有望株だった。「(トレーニングは)全くしていません(笑)。したいと思っているんですけど、ちょっと落ち着いてうまく時間ができてから行こうかなと」と多忙な日々を送っている。一体、どんな事業を手掛けているのか。

「個人や法人の夢とか活動、イベントを支えて行くことを目指して、クラウドファウンディングのサイトと会社を設立しています。会社経営ですが、今は僕1人で行っていて、今後どうなるかわからないですけど、人を雇えるほどになっていければいいと思っています」

 2019年シーズン後に戦力外通告を受け、現役生活はわずか3年ながら引退を決断。今年1月29日に会社を設立し、運営サイトは3月下旬の立ち上げを目標としている。「人生を冒険と見立てて、僕が支えると決めた。素直に入ってくるように」とサイト名も「BOUKEN」に決めた。

 戦力外からいきなり起業して経営者になるケースは、あまりない。ただ、そこまで不安はなかった。「ベイスターズの寮生は税金の話などのセミナーをいろいろと開催してもらえるんです。栄養指導とかも含めて、大学の科目みたいな感じで朝にいろいろやってもらえる。DeNAの取り組みがありがたかった」。球団の先輩で2017年に引退した元投手、小杉陽太氏が引退後1か月足らずで株式会社「l’unipue(リュニック)」の社長となるなど、前例があったのも大きかった。

1 2 3
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
スポーツ応援サイトGROWING by スポーツくじ(toto・BIG)
DAZN
Lemino
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
UNIVAS
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集