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楽しみながら「考える力」を 元バスケ日本代表が故郷・福島で伝えた成長のカギ

渡邉拓馬氏と参加した子どもたち【写真:村上正広】
渡邉拓馬氏と参加した子どもたち【写真:村上正広】

渡邉氏「サポートしてくれる人に感謝しながら、普段の生活からポジティブに」

「東北『夢』応援プログラム」は、公益財団法人東日本大震災復興支援財団が立ち上げた、年間を通して子供たちの夢や目標を応援するプログラムだ。「夢応援マイスター」を務めるアスリートや元アスリートが、参加する子供たちがそれぞれに掲げる半年後、あるいは1年後の目標に向かって、遠隔指導ツールでサポート。1日限りのイベントで子供たちとの交流を終えるのではなく、離れた場所でも動画やSNSを通じて継続したプライベートレッスンが受けられるという画期的な試みだ。

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 楽しい時間ほど、あっという間に過ぎてしまう。クリニックを終えると、遠隔指導に参加する10人の子どもたちが夢達成ノートに「わたしの将来の夢」「未来のわたしの町をどうしたい?」「半年後の約束」を記入し、渡邉氏の前で元気に発表した。「将来の夢」として「プロバスケット選手」をあげたのは1人だったが、「学校の先生」「人の役に立てる人」「美容師」「科学者」など、それぞれ未来に向かって大きな夢を膨らませた。同時に「半年後の約束」に掲げたのは、「ドリブルを強くしたい」「たくさん試合に出て優勝すること」「足を動かして緩急をつけたプレーをすること」など具体的な目標ばかり。渡邉氏は、目標を立て、それに向かって努力する大切さに触れ、子どもたちに「お父さんやお母さん、コーチなどサポートしてくれる人に感謝しながら、普段の生活からポジティブに楽しみながら半年頑張りましょう!」とエールを送った。

 半年という短い期間ではあるが、ここから遠隔指導ツールを通じた渡邉氏と子どもたちの交流が始まる。来年3月の成果発表を迎える頃には、福島という土地が繋いだ縁は太く確かなものとなっているだろう。

(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)

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