[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

「子供たちの発想を疎外してはいけない」 ラグビー元日本代表が描く理想の指導者像とは

箕内氏は子供たちに「人と人との繋がり」の大切さを説いた(19年夏撮影)【写真:荒川祐史】
箕内氏は子供たちに「人と人との繋がり」の大切さを説いた(19年夏撮影)【写真:荒川祐史】

子供たちに提供したい“チャンス”「人と人との繋がりは非常に重要です」

 同時に、子供たちにはいろいろなチャンスを提供していきたいという。箕内氏自身、関東学院大学を卒業後にオックスフォード大学に留学。NEC入り後の2000年には、イタリアのラグビーリーグで3か月プレーするなど、様々なチャンスに恵まれた。その経験は今でも大きな財産になっている。

「海外では自己主張も必要ですけど、人の話を聞くことも必要。集団の中でコミュニケーションを取る能力や経験は、絶対にプラスになります。僕は大人になってから経験しましたけど、子供の頃に受けるもの、高校生くらいに受けるもの、社会人になって受けるもの、コーチの年代になって受けるもの、それぞれの年代で受けるものって違うと思うんですよ。僕らは3人、そしてアイスホッケーの鈴木さんも含めて4人とも、子供の時に多くのことに触れる経験がなかったので、そういう機会を提供してあげたいな、何かを感じとってほしいな、と思って、たまにアカデミーのゲストとして友達のフィジー人が来てくれたり、日本代表やサンウルブスの選手が来てくれたり。こういう体験を通じて、いろいろなことに触れてほしいなと思います」

「BUラグビーアカデミー」を通じて、いろいろな経験をし、人としての引き出しを増やしてほしい。そして、ここで繋がった人との縁を大切にしてほしいと願う。

「人と人との繋がりは非常に重要です。運ではないですけど、僕は人との繋がりは自分の人生を変える1つのきっかけにもなると思っています。人と人との繋がりを大切にして、人生を変えてもらいたい。スポーツにはそれだけの力がありますし、人生をより豊かなものにしてほしいなと思います」

「BUアスレティック・ソサエティー」は、同じ理念を持つ人と人との繋がりで成り立つ集合体だ。競技の垣根を越えて、指導者も子供たちも繋がり、新たな可能性を生み出す場として、日々進化を続けている。関わる全ての人にとって学びの場となるように、これからも繋がりを広げていく。

(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)

1 2 3
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
UNIVAS
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集