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ネリに続きまた… メキシコ選手が5キロも超過、WBC会長怒り「究極的に懸念すべき」

ボクシングの元WBC世界バンタム級王者のルイス・ネリ(メキシコ)はWBC世界バンタム級挑戦者決定戦、前IBF同級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)戦の前日計量でオーバーを犯し、試合中止に。体重超過問題はボクシング界に波紋を広げたが、同じWBCの世界スーパーフェザー級のエリミネーターでまたしても起きてしまった。

アンドレ・グティエレス【写真:Getty images】
アンドレ・グティエレス【写真:Getty images】

Sフェザー級指名挑戦者決定戦、3階級上の11ポンド超過で試合中止に

 ボクシングの元WBC世界バンタム級王者のルイス・ネリ(メキシコ)はWBC世界バンタム級挑戦者決定戦、前IBF同級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)戦の前日計量でオーバーを犯し、試合中止に。体重超過問題はボクシング界に波紋を広げたが、同じWBCの世界スーパーフェザー級のエリミネーターでまたしても起きてしまった。


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 WBCでまたしてもメキシカンファイターが問題を起こした。30日(日本時間12月1日)に予定されていたWBCスーパーフェザー級の指名挑戦者決定戦でオスカル・バルデス(メキシコ)と対戦予定だったアンドレ・グティエレス(メキシコ)が前日計量で、11ポンド(約5キロ)もオーバー。興行のメインイベントのはずが、WBCは即時活動停止を言い渡した。

 この事態にWBCのマウリシオ・スライマン会長が怒りを露わに。自身のツイッターで「ちょうど今、ラスベガスで起こったことは究極的に懸念すべきだ。スーパーフェザー級で予定されていたWBCの最終エリミネーターで、グティエレスは計量で11ポンド超過した。アンドレ・グティエレスはWBCにより、公式に活動停止処分を受けた。事実に基づいた調査を進めていく」と発表した。

 WBCを舞台に同じメキシカンのネリが前日計量で上限を1ポンド超過。再計量を命じられたが、ロドリゲス側に金銭交渉を持ちかけたものの、断られて試合は中止となり、シルバー王者のネリは正規王者への指名挑戦権を失っていた。ボクシング界で波紋を広げていたが、今回はグティエレスはネリの11倍もの超過となった。

 スライマン会長はグティエレスの1か月前からの段階的なウェートのレポートを公開。1週間前に上限(130ポンド=約58.96キロ)まで、あとわずかという体重132ポンド(約59.86キロ)だったはずのグティエレスが前日計量で141ポンド(約63.94キロ)と一気に増量させたデータを紹介していた。141ポンドは3階級上のウェルター級の体重となる。

 同会長は「減量のためにグティエレスが危険な戦略を選んだ明確な兆候だ。ウェート調整プログラムはWBCにとって最重要課題だ。今回のケースでは全ての流れを精査する。究極的に危険だ」とツイッターに投稿。指名王者決定戦でネリに続く、メキシカンによる体重超過問題に、スライマン会長も危機感を抱いている様子だ。

(THE ANSWER編集部)

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