井上尚弥＆拓真兄弟がラグビー観戦、松島の快足に尚弥「超速い！　びっくりした」

　国内最高峰のラグビーリーグ、ジャパン・ラグビー・トップリーグ（TL）が12日に全国各地で開幕。秩父宮ラグビー場では東芝―サントリー戦が行われ、東芝が26-19で勝利を手にした。2万1564人の観客が集まった中、ボクシングのWBAスーパー＆IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥、弟の前WBC世界同級暫定王者の拓真（ともに大橋）が生観戦に訪れた。尚弥は親交の深いサントリーのFB松島幸太朗のプレーに「超速い！」と驚いていた。

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　モンスターが秩父宮のスタンドからラグビーに熱視線を送った。メインスタンド前方から、生まれて初めてのラグビー観戦。尚弥は「まだルールは曖昧」としながらも、世界で戦った松島の快足に「超速い！　びっくりしました（笑）」と驚きを隠せない。「迫力が思った以上に凄いですね。みんなのデカい体がぶつかり合う。凄いなと思いました」と生観戦を満喫した。弟の拓真も「テレビでしか見たことがないので、やっぱり一番は迫力が凄かったです。他の競技を見ることは刺激になりますね」と笑顔を見せた。

　尚弥が優勝した昨年11月のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ（WBSS）決勝では、松島がリングサイドで観戦していた。年明けには、2人でバスケットボールのBリーグ千葉・富樫勇樹の試合を見に行くなど親交がある。早生まれの松島が1年先輩にあたるが、3人とも1993年生まれで各競技のトップ選手として引っ張っている。井上は「競技によって、筋肉だったり、動き方だったり、ラグビーとバスケも全然違うものがある。やっぱりいろいろな面白さがありますよね」と語った。

　松島のほか、昨秋のワールドカップ日本代表の選手では、東芝はNO8リーチ・マイケル、サントリーはSH流大が先発。世界を席巻するモンスターは、どんな視点でラグビーの国内最高峰リーグを見たのか。「単純にその競技を楽しむのと、どんなトレーニングをしたらこういう競技に役立つスキルが身につくんだろうっていうのは凄く気になりますね」と説明。ラグビーから得た発見については、こう語った。

「まだそんなにないですけど、あれだけデカくて筋肉もあるのに足が速いっていうのは、筋肉の付け方や、ラグビーに通用するようなトレーニングがあると思う。試合だけじゃなく、そういうトレーニングにも、最近は見てみたいなという気持ちもあります。この前のバスケだって、富樫の応援で行ったけど、やっぱりスピードも速い。その中でポジションの関係もあるけど、渡り合っていくにはそういう突出した何かが必要になるのだと思う」

　自身は4月にボクシングの本場・米国のラスベガスで試合を控える。他競技の選手たちに「もちろん、刺激は受けますよ」と牙を研いだモンスター。「ステージが変わっていくので、その中でまたいいパフォーマンスができればなと思います。これから4月に向けて追い込んでいくだけです」と気合を入れた。